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2015年01月30日

平山・南平

子どもたちに生きる力をつける学校図書館 -新しい学校図書館への展望-

八木 龍平

イベント種別:子ども・青年対象者:指定なし

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2015年1月18日、平山季重ふれあい館で開催された日野市の学校図書館をテーマにした講演会に参加しました。日野市の学校図書館をもっとよくする会さま、日野・子どもと本の出会いの会さまの共催です。

日野・子どもと本の出会いの会・会長の小島義範さまの司会のもと、まず日野市の学校図書館をもっとよくする会・代表の加藤暉子さまより、両会が求めてきた「専任・専門・正規の学校司書制度」に関するこれまでの25年近い歴史が語られました。

両会発足のきっかけとなったのが、1990年5月の日野市立公立学校図書館事務嘱託員の全校配置。これまで職員が無人だった学校図書館に、今でいう司書にあたる事務嘱託員が専任で配置されることになりました。図書館に専任職員がいるということ自体が当時では先駆的な試みで、職員の研修・交流が必要という思いから両会が生まれました。

その後、講演「子どもたちに生きる力をつける学校図書館 -新しい学校図書館への展望-」が行われました。講師は親子読書地域文庫全国連絡会代表の広瀬恒子先生です。

「学校の中身に具体的に踏み込んだ運動は珍しい」と話す広瀬先生。プールの設置や交通安全の要望が出る例は多いが、とのこと。1990年当時は、「人のいる学校図書館」が想像できなかったそうです。

「子どもは現実とファンタジーを違和感なく行き来するもの」読書活動に長年深く関わられてきた広瀬先生による、絵本の読み聞かせと子ども論は、会場の関心をひときわ集めていました。「不思議が信じられる時代、それが子ども。大人になった時の根っこをつくる」そう語り絵本を朗読される広瀬先生の声を、皆さん身を乗り出して聞いていました。

「子どもの身近に本があればいいのか?」そう問いかける広瀬先生の問題意識は、今は子どものそばに本を置いても手に取られないという時代の変化からきたものです。「子どもと本を結ぶ人が必要。そこに特に関わるのが学校図書館の人」と、「専任・専門・正規の学校司書制度」の意義付けをされました。

会場からは「なぜ日野で25年近く前に図書館に人が配置できたのか?」「学校図書館の本はどのように選定されているのか?」等、活発な質疑応答に皆さんの熱意を感じました。

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