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2015年03月31日

日野・万願寺

春休み食育イベント 新鮮で安心・安全な学校給食を

市役所・学校課

イベント種別:地域・環境対象者:指定なし

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校給食のメニューを市民の皆さんに「日野の味」として賞味していただきたいという、うれしいイベントです。当日、七ツ塚ファーマーズセンターの会場で、朝から今日の献立の調理に精を出されたのは、日野市の学校給食調理員のほぼ全員の皆さんとのことでした。調理員会の金丸会長、日野産大豆プロジェクトの小林代表、栄養士の丸さん、今回取材の窓口になってくださった学校課の染谷さん、皆さんにお話を伺いました。      (赤井竜尾、村本周一)

◆日野大豆プロジェクトの発足はいつですか?
 平成15年ですから、もう12年になりますね。遺伝子組み換えでない安心・安全な日野の大豆を子供たちに食べてもらおうと、調理員自らが総出で農家の指導を受けながら大豆の生産にのりだし、当初128キロの収穫量でしたが、最盛期は1屯を収穫するまでになりました。その後借りている畑が宅地になったりその他の理由で収穫も少なくなってきています。ボランティアの学生さんたちの力も借りるわけですが、活動日が土曜日ということで今一番の収穫期だと思っても実行できないとか、専業農家とちがったいろいろな事情にも苦労します。

◆その大豆の活用メニューは?
 やはり、豆腐を中心にしたメニューになりますね。味噌汁はもちろんですが、厚揚げやがんもどきであったり、豆腐ドーナツなどごく身近で親しみやすく、なおかつ栄養もあり活用の範囲は広いです。なにより、子供たちが自分達の住む日野でとれた大豆で豆腐をつくるというイベントの時は大喜びでした。あまりない素晴らしい経験で、これこそ食育の原点ともいえるでしょう。

◆今日の献立のなかでは日野産の野菜はどう使われていますか?
(キャロットライスのホワイトソースがけ)では日野産の人参がつかわれています。
(ビーンズサラダ)では日野産の大豆と人参が使われています。
(わかめエノキ卵スープ)では日野産の卵、日野産の長ネギを使いました。
(デザート)は日野産のいちごです。

◆日野の学校給食では全て学校で作っているのですか?
 自校調理方式とセンター方式とがありますが、日野市では26校の小中学校すべて学校方式でつくっています。学校給食というと給食のおばさんのイメージがあると思いますが、今は数十名いる調理員の内数名が女性であとは皆男性です。多くの調理員が(マイ包丁)を持って、それは熱心に取り組んでいます。
コロッケでも型に入れて作るのでなく、手作りで色々な形が楽しめるように工夫したりもします。味噌汁のお豆腐も菱形にしたりしていたものが、全国の給食を食べて研究されている専門家の目にとまり、感心されたこともありました。

◆給食では(アレルギー)のことも問題になっていますね。
 今、一番神経を使う点ですね。そういう観点からも蕎麦やピーナツは使っていません。他に卵や長ネギ、小松菜などのアレルギーもあります。どの学校でもアレルギーの児童・生徒がいないところはないのではないでしょうか。
パンなどでも合わない子供もがいたりしますが、さすがにそういう場合は家から持参してもらうようにしています。

◆その他、気を配っていらっしゃることはありますか?
 日野産の野菜は30数種類使っていますが、旬のものを味わってもらうように心がけ、今これが旬であるという一覧表も作っています。旬のものがいかに美味しいかということも子供たちに感じてもらえたらいいなと思います。
国産の野菜だけを使うようにしているのも(こだわり)のひとつですね。

各校1名の栄養士がメニューの交換はもちろん、その他学校間の情報交換は密にと心がけています。
子供たちは肉などは好きですが、給食ではあまり家庭でとらないような、例えば小魚(シシャモやじゃこ)なども使うようにしています。学校で一番楽しい時間に栄養士、調理員の思いが子供たちにそのまま届くような学校給食だといいなと思います。卒業の時に(嫌いだったものが食べられるようになりました、ありがとう)というような手紙をもらうのはうれしい限りでやりがいを感じる時です。
     
取材がてらいただいた今日の献立は、まず見た目がきれいで美味しそうで、実際そのおいしさも驚くほどでした。給食当番が教室で盛り付けて仲間に配膳する笑顔が想像されました。食器も子供たちの選定によるものとのことです。
7月末には恒例の学校給食フェアが予定されていて、今年は平山小学校で行われます。あなたも是非参加されてはいかがでしょう!       完

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