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2014年09月28日

日野・万願寺

がんチャリティWalkひの 2014 追悼のつどい(前夜祭)

記者名:山田

イベント種別:講演・講習会・交流対象者:指定なし

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追悼のつどいのお話をする前に、少し私のことをお話しておきます。
9月8日、11年間家族同様に暮らしてきた愛犬ハチがこの世を去り
ました。
突然の死で、私の心は張り裂けそうになりました。いまでも平然
としているようにみせてはいますが、毎日のように泣いています。

追悼のつどい
9月27日、午後6時から日野市役所101会議室にて追悼のつどいが
開催されました。
この追悼のつどいは、がんチャリティWalkひの2014の前夜祭
にあたります。

最初に3人の方のお話、がんで大切な人を亡くされた方々のお話で
した。
その中で、私が気になっていた方のお話をお伝えいたします。
イベントが終わり、最後に「良いお話だったので、書かせてくださ
さい」とお願いしたら、原稿をくださいました。以下は原稿の写し
です。

人生の中でもっとも悲しいこと、それはいままで支え合い共に生き
てきた最愛の人を失うということにほかなりません。
大切なものを失った喪失感、取り残さされた孤独感、こんなことも
あんなこともしてあげられなかったという後悔の念、もういちど逢
いたいという切ない願い、皆さまはこんな思いでいっぱいの日々を
お過ごしだったことでしょう。
わたくしもそうです。
どれもこれも同じ体験をした人ならこそ、解ってもらえることです
よね。

わたくしは人のこころを、まあるい珠に例えようと思います。
大切な人を見送り、様々な手続きがひと段落してくると、周りの人
から、元気になってきましたね、と声をかけられるようになります。

しかしそれは日々の仕事や暮らしを取り戻すために、表面に薄い層
が張ったくらいに過ぎません。
すぐ下にはまだ悲しみの思いがいっぱい満たされています。
何かの拍子にポチッと穴でも開けば、悲しみがあふれ出してきてし
まいます。

そんな時わたくしは、こんな姿は、父も夫も心配してしまうわと思
います。
しっかりと家族を支え、自分の道を進んでいるところを見せてあげ
なくてはと思い、そうしているうち日々が過ぎ、次第に表面に層が
重なり、悲しみは珠の中心に奥深くに向かい、しっかりと固くなっ
ていくのではないか、と考えます。

いとしい大切な人のことを思うたびに、自分自身の生き方をも考え
そしてだんだん層は重なっていく、これこそが立ち直るということ
ではないかしら、と考えます。

今夜この追悼のつどいにご参加下さった方には、まだまだ薄い層の
珠をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。
わたくしの珠も、今でも、時とすると穴があいてしまうこともあり
ます。

でもいつか、芯には愛する父や夫の思いがしっかり詰まり、幾重に
も層のあるきれいな珠ができ上がるよう、空のうえから見守ってい
てくれることを信じています。

今夜は、皆さまの思いの葉っぱを、追悼のメッセージの樹に託して
ください。
お集まりの皆さんの同じ体験をなさった方々とは、分かち合うこと
のできる思いもあることでしょう。

そして明日のチャリティウォークでは、いとしい大切な人への思い
や願いを、たくさん描く事の出来る、手旗を用意しています。

日差しをたっぷり浴び、手旗をしっかり振って、元気いっぱいに歩
き、空から見守って下さるいとしい大切な方を、安心させてあげま
しょう。


この言葉を聞いて私の目からは涙がこぼれだしました。
まだ一カ月も経っていない私の心の珠は、本当に薄い層しかありま
せん。その層が彼女の言葉によって穴が開き、悲しみが珠の中心か
らあふれ出してきたのです。
とても、すばらしいお言葉でした。

そのあとにオカリナの演奏、ウクレレの演奏があり、私の心を癒し
てくれました。
最後に皆さんとご一緒に「一人の手」と「見上げてごらん夜の星を」
を歌わせていただきました。

追悼のつどいもよかったのですが、きっと翌日のがんチャリティWal
kひの2014も素晴らしいイベントになると思います。
是非、参加して一日をお楽しみください。

以上まち記者の山田がお伝えいたしました。

記者名:山田

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