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2014年11月26日

平山・南平

ひらやま減災ウオークラリー報告

記者名:竜尾

イベント種別:地域・環境対象者:指定なし

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平成26年11月15日

災害時に皆で力を合わせて立ち向かって行く為に、日頃から大人も子供も災害に対する意識を高め、いざという時に備えて行こうと、趣向をこらして実施されたウオークラリー。

社会福祉協議会と明星大学・中央大学のボランティアセンターが中心に、警察・消防の協力も得て平山小学校体育館から健康市民支援センター(前平山台小学校)まで、約5キロ(推定)の道のりを8班に分かれて踏破した。

1.スタート前

前々から準備された手順の確認が、9時より父兄や児童の集まる前に行われる。何よりも最高の天気に恵まれ、このイベントの成功を予感させるものがあった。数か月かけての準備、打ち合わせ、8月末の実施が猛暑を避けて延期となった経緯があったがいよいよ実施の運びとなる今日、いささかの緊張感もただよってきた。
  
9時半から受け付け開始、AからH班の8班に組み分けされ、それぞれ2名づつの学生ボランティアの引率者が付く。各班ほぼ8名程度の編成であるが、この倍くらいの人数でもよかったのではと思った。それだけお世話係の皆さんにも余裕が感じられた。

2.出発

10時に開会式が行われ、先頭のA班が出発する。

スタート前待機の班はそれまでの時間に車椅子体験やジャッキアップ体験(車に搭載のジャッキを使っての重量物の持ち上げ、救出)などを実践する。スタートを待つ各班の時間を使ってのこういう作業体験にも、防災意識の向上に役立たせるための主催者側の工夫やアイデアがはっきり感じられる。

10時半過ぎには最後のH班がスタートする。 

3.ウォークラリーの進行

各班は行進の途中で、何か所かの通過ポイントで、クイズなどに応えラリーを続ける趣向で、その出題内容もより防災意識をもってもらおうという問題になっている。ごく短時間のこのクイズの時間にも沢山の準備の時間が割かれている。こういう体験の積み重ねで子供たちの防災意識が少しづつでも培われることがこのイベントを通しての願い。

準備にあたった大学生のみなさんも、社会との繋がりということにおいてもよい体験になったことだろう。コースの要所々々には、ボランティアの見守り隊として民間の人々が警備役として配置されている。


4.ゴール・そのあと

11時50分すぎに、B班がトップをきってゴールする。ゴール地点の平山市民健康支援センターはほぼ丘の上に位置し、ここまでは住宅地の中とはいえ相当な坂道で、それなりの運動量になっている。

ゴールした班はグランドで催された消火訓練やロープワーク(いろいろなロープの結び方やその実践)、新聞紙を使った紙食器の作成など、災害時に役立ついろいろな体験をする。特に紙食器づくりは、その後の炊き出しの試食体験にご飯を実際に盛って食べるのに必要なため、皆さん熱心に取り組んでいた。
 
5.終わりに

1時よりの閉会式に続いて、炊き出しの試食時間となった。
  
炊き出しもセンター近隣のお母さんたちの協力で、アルファー米のご飯と朝から準備いただいたとん汁を自分の手作りの食器でいただく。食器に盛られたアルファー米のご飯も想像したよりも断然おいしく、とん汁と合わせてお変わりの列が続いた。
  
小春日和の中、無事に減災ウォークラリーは終了したが、折角の好企画にあと倍くらいの数の子供たちが参加してくれたらよかったという感想だ。
  
車椅子の人も一台参加され、若者の手で丘の上のゴールに到着した。いざという時は車椅子の方も一緒に避難しなければならないわけで、もっと多くの車椅子の方が参加されるとよかったのに、と思いました。迷惑をかけるから・・という遠慮のお気持ちはよくわかるだけに、今後どうしていったらよいか課題として残されている。
 
参加者にはラリーの完歩証明書(クリアファイル付)や数々の賞品が贈られた。総勢200名に及ぶ参加者、関係者の皆さんお疲れさまでした!

記者名:竜尾

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