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2017年02月11日

市内全域

多摩動物公園が動物脱出対策訓練を実施

記者名:福山

イベント種別:その他対象者:指定なし

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2月7日(火),多摩動物公園は日野警察署と日野消防署の協力を得て,災害などの緊急事態に備えた動物脱出対策訓練を実施しました。その概要は,「地震によりアフリカ園チンパンジー者運動場のタワーのワイヤー下部がはずれ,ワイヤーにつかまっていたチンパンジー1頭が反動で塀の外へ飛ばされて観覧通路に脱出した」と想定し,来園者の避難誘導,関係機関への通報,脱出動物の追跡捕獲,そして負傷者救護を行うもので,13時半からの1時間余りの間,総員80名程がこれに当たったとのことでした。

チンパンジーの1頭が飼育舎から脱出。報告を受けた園長は,非常配備態勢を指令して捕獲出動と入園者の避難誘導を指示すると共に警察署・消防署に連絡をとる。

捕獲隊に遭遇したチンパンジーが興奮して突進し,1人の隊員の肩に咬傷などを負わせ,また,捕獲予定地への捕獲誘導途中で隊員が腰を打撲,それぞれで救急隊が出動する。ウオッチングセンター前の広場で捕獣網に囲まれたチンパンジーは麻酔銃で敢え無く倒れ,無事捕獲された。

私たちが知るチンパンジーは,芸をして人懐っこいイメージ。しかし,ひとの5倍ほどの筋力があり,握力で200~300kg,跳躍では3.5~4mに及ぶそうです。これも樹上を自由自在に飛び回る訳ですから尤もなこと。しかし,野生ではその獰猛さにおいては,子殺しと共食いなど,数年前に飼い馴らしたチンパジーが人に大怪我を負わせたこともあるなど,やはり猛獣です。

木々を伝って逃げる猛獣捕獲の現実は,脱出直後のもっと短時間で麻酔銃が使用されるものと思われますが,ここは入園者や近隣に被害が及ばないことが重要でしょうから,捕獲と並行してこれらを確実にする手順の一つひとつを確認する作業が行われたことでしょう,私たちから見えない所で。そう言えば,寒い北風の中,隊員間の無線連絡の声や訓練の要所要所で適切な園内放送が鳴り響いていました。

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記者名:福山

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